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クロスオーバーイレブン~イット・クッド・ハブン・トゥ・ユー~

どのタイプのサービスを選ぶかによって運用管理の難易度や達成できる目的も変わってきますので、後悔のない選択を行うためにもそれぞれの特徴と違いについて明確に理解しておくことが必要です。

現代社会で普及の進むクラウドは、インターネット経由でさまざまなサービスを提供しています。そのなかでネットワークや仮想サーバといったインフラを提供するクラウドサービスがIaaSです。IaaSは「Infrastructure as a Service」の頭文字をとった略語で、一般的には「イァース」や「アイアース」と呼ばれます。

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IaaSを導入すると自前でIT環境を構築しなくても、ユーザー側がアプリやサービスを自由に開発できるようになります。扱いに専門的な知識が必要になりますが、OSやミドルウェアなどの制限がないため自由度の高いプラットフォームやアプリが作成可能です。

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システム開発の現場ではインフラだけでなく、データベースや開発ツールといったアプリケーションの土台となるプラットフォームが必要です。PaaSではこのプラットフォーム一式をサービスとして提供します。ユーザー側ではこのプラットフォームを利用し、アプリ開発などを行っていきます。アプリとは違い、自らがプラットフォームを利用しながらシステムを組めるのが特徴です。

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似ているようで違うIaaSとPaaSですが、両者の違いを明確に把握している人はどれくらいいるのでしょうか。全国の社会人男女100名を対象にアンケート調査を実施しました。

【質問】
IaaSとPaaSの違いを明確に理解していますか？

【回答結果】
理解している：14
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調査対象：【年齢】20 - 29 30 - 39 40 - 49 50 - 59 60 【職業】パート・アルバイト 個人事業主 公務員 正社員 派遣社員 経営者
調査期間：～
有効回答数：100サンプル

調査の結果、回答者全体の8割以上が両者の違いをよく理解できていないということが判明しました。

・クラウドに関する用語だと云う程度しか解りません。（60代/男性/経営者）

・似ていると思います。細かくは理解していません。（20代/男性/正社員）

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違いがわからない以前に、単語自体に馴染みがないという人もいるようです。
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・クラウドサービスの検討、選定の過程で予備知識として知っている。その際、予算との兼ね合いもあるので仕様と違いについての知識は得た。（40代/男性/個人事業主・フリーランス）

・IaaSは仮想サーバやネットワークなどのインフラを提供することで、PaaSはプログラム開発の動作環境や実行環境まで提供することです。（40代/男性/正社員）

・IaaSは、情報システムの稼動に必要な仮想サーバをはじめとした機材やネットワークなどのインフラを、インターネット上のサービスとして提供する形態のことです。PaaSは、アプリケーションソフトが稼動するためのハードウェアやOSなどのプラットフォーム一式を提供するインターネット上のサービスのことです。（20代/男性/経営者）

普段からクラウドサービスになじみのある人に関しては両者の特徴や違いを明確に把握していることがわかります。

今回の調査では、クラウドサービスにおける理解そのものが職種や業務内容によって左右されることがわかりました。IaaS、PaaSの認知度が一般に広がるためにはもう少し時間が必要なのかもしれません。

ともにクラウドサービスに分類されるIaaSとPaaSですが、これまで見てきたとおり両者が提供するサービスの種類は似ているようで少し異なります。仮想マシンやサーバといった開発に必要なインフラのみを提供するのがIaaSだとすれば、開発ツールやデータベースといった開発環境（プラットフォーム）までカバーするのがPaaSです。

マシンの機能のみを提供するIaaSではデータベースやOSといったプラットフォームは自前で用意する必要がありますし、セキュリティ対策や更新などの管理もすべて自分で行う必要があります。そのためPaaSに比べて専門的な知識が必要なサービスといえるでしょう。その代わり規定のプラットフォームを使うPaaSよりもユーザー側の自由度は高くなっています。

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情報開示認定制度は、IaaS・PaaSサービスを利用したい企業や団体が必要とする信頼性のある情報を適切に開示し、および一定の要件を満たしているIaaSやPaaSサービスを認定する制度です。

情報開示認定制度を利用することで、ユーザー側ではサービス提供事業者の比較・評価・選択が容易になります。またサービス提供事業者側にも認定を受けることでサービスへの信頼が高まり、ユーザー獲得の機会を得られるチャンスが出てきます。ユーザー、サービス事業者側双方にメリットのある制度といえるでしょう。

IaaSとPaaSではサービス内容の違いから、サービスの導入後にできることにも差が出てきます。たとえばIaaSはOSやミドルウェアを自由に選べるため、自由度の高いシステム設計や開発が可能です。

一方PaaSには決められたプラットフォームがあるぶんシステムの運用管理が楽、すぐに開発に取りかかれるといったメリットがあります。自社の業務内容などを考慮し、もっとも合ったサービスを選ぶ必要があるといえるでしょう。